こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
セラピーの中で、
ある種鉄板のアプローチとされているのが、
インナーチャイルドワーク。
 
この流れはフロイト以前の
古典的な催眠療法、
あるいはそれ以前からあり、
今でもよく使われています。
 
 
 
過去の自分にアクセスし、
癒していく。
 
当時の出来事に伴う痛みに触れ、
解消していく。
 
 
 
当時は得られなかった心の栄養を、
補給していく。
 
自分や他人に対する否定的な思い込み、
コアなビリーフを書き換える。
 
こういった作業は、
心の変容に大変有効です。
 
 
 
ただ実際のセッションで用いる際、
外せないポイントがあります。
 
それはインナーチャイルドの、
ダメージの深さ。
 
その見極めが大切です。
 
 
 
インナーチャイルドにアクセスして、
クライエントさんは耐えられるだろうか?
 
セラピストは
対応できるだろうか?
 
セッション中は大丈夫としても、
日常生活への影響はどうだろうか?
 
 
 
インナーチャイルドワークは、
ある種、心の外科手術。
 
だから慎重に
見極める必要があります。
 
 
 
西洋医学の手術であれば、
ご本人が、それに耐えられる体力が
あるかどうか。
 
吟味しますよね。
 
 
 
インナーチャイルドワークも
同じ。
 
クライエントさんの
大人の部分(アダルト)のコンディションによります。
 
 
 
心の外科手術、インナーチャイルドワークは、
負荷がかかるのです。
 
それに持ちこたえられるかどうか。
 
 
 
コンディションが落ちていると、
大人の部分(アダルト)は
インナーチャイルドに飲み込まれてしまいます。
 
身体は大人だけれど、
心は100%チャイルド。
 
 
 
そんなとき、
インナーチャイルドワークを
教科書的に進めることはできません。
 
より濃密なサポートが必要。
 
でもこれをやりすぎると、
クライエントさんを依存体質にしてしまいます。
 
 
 
ある段階でアダルトの力を、
取り戻すサポートが必要です。
 
この辺はあまり
知られていない気がします。
 
 
 
クライエントさんのアダルトの力が
ある程度上がってきたら、
インナーチャイルドワークが
可能のなります。
 
しかし気は抜けません。
 
 
 
深くアクセスすればするほど、
アダルトに負荷がかかります。
 
時として
飲まれそうになります。
 
 
 
そこをしっかり守ること。
 
クライエントさんのアダルトが生き延び、
インナーチャイルドと共存できる状態を維持する。
 
 
 
ここがキモになってきます。
 
それが保たれていて、
初めて変容が起きる。
 
 
 
そこを外すと、
過剰な依存が起きたり、
かえって心が不安定になったり。
 
そのリスクをいかに減らすかが、
ひとつの腕の見せ所。
 
 
 
実生活とのバランスを
なるべく保ちながら心の変容を促す。
 
それが順調にいくと、
生きづらさが激減します。
 
 
 
無理をしなくなる。
過剰に人に気を使わなくなる。
 
伸びやかで自由で、
ナチュラルな充実感。
 
 
 
やりたいことが自然に見つかり、
楽に進める。
 
そんな変容が起きてきます。
 
 
 
ただそれには、
クライエントさんのコンディションに応じ、
緻密なマネジメントが必要になる。
 
そんな奥深さがある
アプローチです。
 
以上、ご参考になれば幸いです。
 
 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
   
 
  

カウンセリング、セラピーのセッション力を高めたい方に向け、
メルマガを発行しています。
お読みいただくことで、
安定感のあるセッションができるようになります。
 
>>登録はこちら