こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
カウンセリングやセラピーの現場で、
「目標を決める」というのは、
違和感を感じる方も多いかと思います。
 
 
 
それは「寄り添う」という方向性と
相反するように感じるから。
 
でもカウンセリングやセラピーを、
クライエントさんが変容し、
行動の活性化も促す行為と定義すると、
両方必要になってきます。
 
 
 
矛盾はありません。
 
もちろん力点を置く、
局面は異なります。
 
 
 
「寄り添う」のは、
カウンセリングやセラピーの
始まりにおいては欠かせません。
 
安心感を提供し、
信頼関係を築いていく。
 
 
 
いきなり目標から入ると、
人によっては圧力を感じたり、
今の自分を否定されたと感じたり。
 
ギクシャクして
進まない可能性が高いです。
 
 
 
ただクライエントさんに丁寧によりそっていくのは、
それ自体高いスキルを要求されます。
 
それは2つの部分から成り立っています。
 
 
 
クライエントさんの状態を、
的確にキャッチすること。
 
次に的確に応答すること。
 
 
 
これは基本的に
場数を踏む必要があります。
 
加えてカウンセリングでのやり取りを
文字起こししたり、録音して再検討したり。
 
 
 
こういったことを続けていくと、
クライエントさんに寄り添う力は
確実に上がっていきます。
 
それだけでいい方向に進むクライエントさんも
いらっしゃるのは確か。
 
 
 
しかしそれだけでは、
あるところまではいいけれど、
行き詰まりが生じ停滞することも。
 
寄り添っていくだけでは、
変容が進まなくなるケースも出てきます。
 
 
 
そんな時に役立つのが、
目標設定。
 
カウンセリングにおける目標設定は、
少なくても2つの意味があります。
 
 
 
一つは実際に、
その目標達成を目指すこと。
 
そしてもう一つは、
目標を設定することで表面化してくる、
クライエントさんのパターンをキャッチし、
共有していくこと。
 
 
 
だから単に目標をがむしゃらに追求し、
頑張ってもらうというのとは、
かなりニュアンスが異なります。
 
それよりは目標設定という仕掛けを利用し、
クライエントさんの潜伏している
パターンをあぶり出し、
変容を促すことがメインのときも。
 
 
 
目標通り進まない理由はもちろん、
いろいろあります。
 
単純にハードル設定が
高すぎることも。
 
 
 
その場合は適切なハードルの高さに、
再設定します。
 
ところがどんなに丁寧にハードルを設定しても、
進まないことも多々あります。
 
 
 
それはクライエントさんの能力の問題ではなく、
メンタルブロックの問題。
 
これは単に対話を続け寄り添うより、
遥かに早く表面化します。
 
 
 
つまり目標設定し、
なるべくリニアに進めようとすることは、
むしろ深層のパターンを引き出す、
強力なアプローチと言えます。
 
深層のパターンが表面化すれば、
変容のための作業は
半分は終わったも同然です。
 
 
 
外的な目標をクリアにすることで、
メンタルブロックの存在もはっきりさせる。
 
そういった視点で目標設定を活用していくと、
セッションの幅が広がっていきます。
 
ご参考になれば幸いです。
 
 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

  
  
   
  
   

 
 
   

    

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