こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
前回ブログでお伝えした、
言葉もイメージも届かない心の領域。
この部分の変容が不十分で、
取り残し、固着があると、
生きづらさにつながります。
一つは心の発達の節目に、
大きな負担がかかること。
例えば思春期。
それまでは、
一見問題なくすごしてきたのに、
急に調子が悪くなる。
周りが凄く怖くなったり、
他人のことを
全く考えられなかったり。
その結果、引きこもりになって
しまうことすらあります。
こういった生きづらさは、
言葉で考え方を変える、
心のイメージを書き換える、
といったアプローチは、あまりうまくいきません。
これらが効果的なのは、
心の発達のより後期のテーマ。
心にはいくつもの層があり、
それぞれの層に対して、
機能しやすいアプローチが異なります。
もっとも原初的な心の層の、
次の段階では、
徐々にイメージが機能し始めます。
ただそのイメージも、
とても不安定。
対象が視界から消えた瞬間に、
心の中からその存在が消える。
こういった
心の状態もあるのです。
この領域が発達しそびれ、
取り残し、固着があると、
人間関係に生きづらさが出てきます。
自分中心の見方から
離れられなかったり、
他人は全て
敵と感じたり。
あるいは親密になることしか、
考えられなかったり。
この領域がテーマの方を
セッションするのは、
高度なトレーニングが必要です。
しっかり依存させることが
必要だったり、
逆に規則を厳密にして、
守ることが大事だったり。
そのさじ加減も
ケースバイケース。
また協力関係を築くのが、
非常に困難。
セッションにおける協力関係とは、
クライエントさんと目的、テーマを
明確な形で共有すること。
イメージとしては、
クライエントさん、セラピスト、テーマの3つで、
三角形を作る感じ。
この三角形を維持しながら、
クライエントさんとセラピストが、
テーマについて話し合う。
でも少し油断すると、この三角形の形から、
クライエントさんと、セラピストの二者関係に
なってしまいます。
そして単なる依存の対象になったり、
怒りの対象になったり。
それをその都度三角形の形に、
戻していく。
この形が安定し初めて
セラピーの技法は機能しはじめます。
クライエントさんとセラピストが、
二者関係のとき、
どんな素晴らしいセラピー技法も、
あまり機能しません。
この領域の固着が少ない場合、
セラピーがやりやすいと感じます。
技法を教科書通りに使って、
成果が上がりやすいから。
ただ長年メンタルの辛さを抱えている場合は、
心の発達の初期段階での
固着がからんでいることがほとんど。
そういったクライエントさんへの
対応力を高めるには、
固着の時期を見極める力。
最も原初的な時期なのか、
イメージが働き始めた時期なのか、
それ以降なのか。
今回はかなり
ざっくり説明しています。
本当はイメージの安定以降、
言葉の発生という段階があり、
そこも細分化されます。
この見極めができて初めて
最適なアプローチを吟味し、
選択していくことができます。
この辺は毎月開催している、
事例検討会で
詳しくお伝えしています。
【東京・原宿】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/4(木)
【スカイプ版】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/20(土)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。