こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
前回の記事では、
私たちの考え、行動に大きな影響力を持つ、
中核信念(コアビリーフ)について少し書きました。
ここを変容させるのは、
まさに心の大手術。
大掛かりです。
それだけに不用意に、
取り組むことはできません。
クライエントさんとも、
しっかり話し合い、合意を得る必要があります。
しかし実際に始めていくと、
急にスムースに進まなくなったりします。
俗に言う、
抵抗ですね。
ある意味これは、
必然的に起きます。
なぜならここに触れることは、
大きく自分を変えること。
そして簡単に変わるわけに、
いきません。
これってカウンセラー、セラピストとして、
経験が浅いうちは、
イラッときたりします。
クライエントさんを
責めたくなることも。
「何で変わろうとしないんだ」
みたいな。
でもこの抵抗は、
ある種の心の健康さの表れ。
適度にあるのは、
むしろいいこと。
逆にこれが全くないと、
私は慎重になります。
それは無防備と感じます。
中核信念という心の深い領域に、
すぐにアクセスできるかもしれません。
そしてセッションで、
大きな変化が起きるかもしれません。
しかししばらくすると、
元に戻る可能性大。
それは「変化」であって、
「変容」ではないからです。
「変化」は1セッションでも
起こります。
でも「変容」が
1セッションで起きるのは極めて稀。
多くの場合、
変化したり戻ったりを繰り返しながら、
変容していきます。
「変化」と「変容」。
この違いをカウンセラー、セラピストが
見極めることはとても大切。
そうしないと
ぬか喜びすることに。
あるセッションで
劇的に「変化」したとします。
私も初心者のころは
うれしかったですね~
でもしばらくして「元に戻る」と、
すごくがっかりしました。
イライラすることすら
ありました。
今振り返ると、当時は
「未熟だったな~」と思いますね。
「変化」と「変容」の区別が
ついていなかったんです。
今は逆です。
クライエントさんから
「劇的に変わりました!」と
報告を受けても
まずは判断を保留します。
それが「変容」である可能性は、
ゼロではありません。
実際、
そういうこともありました。
でも多くの場合、
しばらく経過を見ないと判断できない。
カウンセラー、セラピストは、
クライエントさんのコンディションに
一喜一憂することなく、
「変容」をもたらす働きかけを
的確に進めていけることが大切です。
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