セッションで話が錯綜し、混乱する時

セッションで話が錯綜し、混乱する時

こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
　
セッションをしていると、
話が錯綜し、混乱することはよくあります。
　
話の内容の理解に努めても、
途中でどんどん話題が変わってしまう。
　
　
　
その変わり方も、
ワープする感じで連続性が感じられない。
　
それがセッションの序盤だけならまだしも、
終了時間が近づいても、
同じような展開のまま。
　
　
　
結局テーマも何も進まないまま、
タイムオーバー。
　
こういったセッションになることは、
ありませんか？
　
こういったケースは、
かなりの確率で解離が
起きていると思われます。
　
　
　
解離というのは、
本人の心が割れている状態。
　
多重人格まで行かなくても、
話をする部分が、
別人格に変わり話題も変わる。
　
　
　
直前に何を話していたのか、
本人も覚えていない。
　
これはカウンセリング、セラピーで、
対応が難しいケースのひとつです。
　
　
　

　
　
　
なぜこのような
解離が起きるのでしょう？
　
それは本人にとって、
耐え難いほどの辛い感情を
かかえているから。
　
　
　
それが本人の心にとって
危険なほどのパワーがあると、
抑え込むこと（抑圧）は不可能。
　
すると今度は、
切り離す（解離）という方法で、
自分の心を守ろうとします。
　
　
　
小さい子どもはその達人。
　
大人ほど感情を押さえつける力は、
まだ持っていません。
　
　
　
でもある意味、
切り替えが早いですよね。
　
それは感情を、
切り離すから。
　
　
　
つまり解離です。
　
解離の特徴は、
嫌なことがあった直後も
結構ケロッとしていられます。
　
　
　
抑圧は、嫌なことがあった直後も、
表面的には大丈夫に見えます。
　
でもそれは抑えているだけ。
　
　
　
周りに分からないように、
我慢している状態です。
　
一見解離のほうがよさそうですが、
感情を押さえる力を持てないので、
ストレスには弱いです。
　
　
　
ただ大人でも、
あまりにも大きい苦痛があると、
解離が増えます。
　
逆にケロッと
するようになります。
　
　
　
だからセッションでも、
深刻なテーマで来たはずなのに、
場違いなほど明るかったりします。
　
そして抑圧より解離の方が、
セッションの難度は高いです。
　
　
　
なぜなら、
苦しみに対する自覚症状がないから。
　
見るからに悩んでいる人は、
解離に比べれば難度は低いです。
　
　
　
なぜなら苦しんでいる、
自覚症状があるから。
　
そこを何とかする、
という流れに自然になります。
　
　
　
でも解離の度合いが大きいと、
そもそも何に悩んでいるか、
本人が自覚するのが難しい。
　
でも解離させていたものが
時々戻ってきます。
　
　
　
だから唐突に
苦しくなる体験はたくさんあります。
　
でもそれが何だったか、
後で思い出したり
言葉にすることがとても困難。
　
　
　
そんなとき私が行う対応は、
本人が抱えている苦痛に負けないように、
心を強化するアプローチ。
　
独自開発したものです。
　
　
　
話の混乱が続く時、
そのアプローチを提案することが多いです。
　
要する時間は１〜２分。
　
　
　
すると解離が確実に
減ります。
　
そして話に
連続性が出てきます。
　
　
　
自分についての気づきも、
飛躍的に増します。
　
うまくいくと、
話をていねいに聞いていくだけで、
どんどん進展するようになります。
　
　
　
このように話が混乱し、
錯綜した状態が続くのは、
解離が起きている可能性大。
　
そんな時まずは
解離を減らすことが大切。
　　
　
　
ただ大きな苦痛が背後にあるので、
いきなり直面させることはできません。
　
その苦痛には一切触れず、
心の力を高めるのが安全で確実。
　
　
　
その結果解離が減ると、
クライエントさんの力も高まります。
　
セッションの展開がスムースになったり、
グンと深まり核心に迫れたり。
　
　
　
苦痛に向き合う力が
高まるからです。
　
ご参考になれば幸いです。
　
　
　