こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
カウンセリング、セラピーの現場で、
求められることのひとつ。
それは感情をどう取り扱うか。
多くのクライエントさんは、
激しい感情を持て余し、
生きづらさにつながっていると
いう背景があります。
当然セッション中に、
激しい感情が
溢れてくることもしばしば。
でもカウンセリング、セラピー業界で、
割と重要視されているスキルが、
掘り下げ力。
クライエントさんの背後に、
どんな思い、感情があるのだろう?
ここを拾い掘り下げることで、
進めていく。
もちろんこれが、
有効な局面は多々あります。
でも同じくらいあるのが、
激しい感情が溢れ、
コントロールが効かない状態。
この時に掘り下げだけで
進めるのはミスマッチ。
それは心が楽にならず、
日常生活に悪影響が出ることもしばしば。
むしろこの激しい感情から、
クライエントさんを守る。
心の余裕が持てるよう、
援助する。
そこが求められることも、
よくあります。
感情へのアプローチが、
掘り下げとは真逆です。
これはどちらかが正しくて、
どちらかが間違っている、
というわけではありません。
感情への掘り下げは、
攻めのアプローチ。
安全確保は、
守りのアプローチ。
感情へのアプローチを料理に例えると、
攻めのアプローチは強火。
守りのアプローチは、
弱火、もしくは火を止める。
どちらを選択するかは、
クライエントさんの安全を
どのくらい確保できるかにかかっています。
クライエントさんの安全が確保できているとき、
攻めのアプローチも可能になります。
ただ安全が確保できたらといって、
攻めが必須ではないということ。
安全を確保しつつ、
守りのアプローチを
続けてもいいのです。
もちろん安全を確保できたなら、
攻めた方が心の変容は進みます。
ただクライエントさんによっては、
早く変容したい人ばかりではないということ。
安全を確保できても、
ゆっくりまったり進めたい人もいます。
もちろん、
セッションの回数は増えますけど。
セッション回数が増えたとしても、
ゆっくりまったり希望のクライエントさんも
いるということ。
攻めた方が変容が早くなることは、
情報として知っていて、
それでもゆっくりを選ぶとしたら。
私はそれを尊重します。
その逆はありませんけど。
安全が確保できていないのに、
攻めのアプローチを希望される場合です。
そこに心の変容はなく、
単にダメージを与え、クラッシュさせるだけ。
カウンセラー、セラピストとして、
それは丁重にお断りします。
プロとしての責任がありますから。
もし安全が確保され、
攻めのアプローチをご希望でしたら、
もちろん攻めます。
ビジバシです。
このようにクライエントさんの
コンディションを把握しながら、
まずは安全を確保し、
希望に沿った進め方をしていく。
火加減を調整していく。
そういった姿勢が大切と
思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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