こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。 
 
先日原宿で、 
「カウンセラー、セラピストのセッション力を高める〜事例検討会」を開催しました〜。
 
今回は「内省心理療法入門」(絶版)に書いてある、
二種類の共感についてのレクチャーと、
この見方も加えた事例検討を行いました。
 
 
 
この考え方は元々、
精神科医神田橋條治先生が提唱したものです。
 
お弟子さんの光元和憲先生が、
この本で図解入りでわかりやすく解説してくれています。
 
 
 
現場でセッションをやる方は、
読んでおいて損はない本です。
 
アマゾンで検索すれば、
中古本は入手できます。
 
 
 
この考え方が身につき、
現場で使えるようになると、
重い症状への対応力がぐんと上がります。
 
流派関係なくオススメです。
 
 
 
この本は私が本格的に心理療法を学び始めた時に、
スーパーバイザー(カウンセリングを指導する人)に、
教えてもらった本の中の一冊。
 
比較的薄い本ですが、
現場に活かせる知恵が
ギュッとつまっていると感じました。
 
 
 
ひとつだけ内容を紹介しますと、
共感には二種類必要だということ。
 
一般的にはクライエントさんの、
より深い思いにフォーカスし、
共感することが良しとされています。
 
 
 
それは心をまんじゅうに例えると、
あんこの部分への共感。
 
しかしそれは、
長年メンタルの問題を抱えている方には、
かえってマイナスに働くことも。
 
 
 
あんこに共感すると内圧が高まり、
心の皮にダメージを与えることが多いから。
 
内側から
突き破ってしまうのです。
 
するとただでさえ感情に振り回され、
日常生活に支障をきたしているのに、
ますます振り回されることになります。
 
 
 
元々クライエントさんは、
振り回されてばかりではありません。
 
何とか心のあんこを皮でつつみ、
しのげている時もたくさんあります。
 
 
 
その部分を応援し、
ねぎらうこと。
 
支えること。
 
これが心の皮への共感です。
 
 
 
つまり共感は、
心のあんこに対してと、
皮に対して。
 
この二種類があります。
 
 
 
これらをクライエントさんのコンディションに合わせ、
使い分ける必要があるのです。
 
元々あんこへの共感も、
かなり奥が深いもの。
 
 
 
心のあんこをキャッチするのも、
かなりのトレーニングが必要です。
 
察する力ですね。
 
 
 
でもある種、
心の感度を高めれば可能な世界。
 
それを踏まえ、
さらに心の皮の部分に思いを馳せる。
 
 
 
派手さはありません。
 
とても落ち着いた、
大人の心理療法。
 
こういったカウンセリング、セラピーを
必要とするクライエントさんも、
たくさんいらっしゃいます。
 
 
 
この二種類の共感を意識した、
事例検討。
 
今回は本に書いてある捉え方に加え、
身体の姿勢、しぐさから
皮とあんこを見立てる方法も初公開。
 
 
 
とても豊かな、
味わい深い時間になりました。

 【東京・原宿】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/4(木)

 【スカイプ版】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/20(土)
 
 
 
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