こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
前回のブログ記事で、
私が社会に出たときの、
荒療治体験についてお伝えしました。
 
 
 
私が突き当たったのは、
心の発達の初期段階でのテーマ、
「自分と環境の区別」です。
 
ここを順当にクリアしていなかったので、
朝目覚めた直後のような、
 
まどろんだ意識状態が、
昼間も続いていました。
 
 
 
もちろんそれ以降の発達課題、
感情の発達、思考の発達も
ある程度は達成していました。
 
ただベースがまどろみだったので、
思考も感情も鈍い状態。
 
例えば他人の気持ちが、
ほとんどわからない。
 
 
 
本は最初の10ページ以上、
読み進めるのも困難。
 
読もうと思っても
頭にもやがかかって麻痺し
続かないのです。
 
 
 
それでも就職できたのは、
バブルの時代ならでは。
 
でもどこかで、
社会に出たら破綻することは、
わかっていました。
 
家を砂地に
建てた状態でしたから。
 
 
 
どこかで心の発達の最初の課題を
やり直す必要があったのです。
 
それは社会に出て
強制的に経験しました。
 
身体の激痛を通して。
 
 
 
ここまで長期間痛みが続くと、
自分と環境の違いは、
さすがに意識できるようになります。
 
まどろみから目覚めるため、
最も効果的な道筋を
私の無意識は選んだように思います。
 
 
 
ただあまりにも痛いし、
すぐに疲れ果てる状態でしたので、
それを改善する必要がありました。
 
この段階では、
一般的なセラピーは、
通用しない状態でした。
 
 
 
なぜならそれらは
心の力を使うことが前提だからです。
 
話すこと、イメージすること、
思考を検討すること。
 
それは当時の自分には、
荷が重すぎました。
 
 
 
身体と環境の区別は、
痛みを通し
できるようになりました。
 
原初的なまま
取り残されていた心が
変容したのです。
 
 
 
ただし激しい痛みを伴う荒療治。
 
この時学んだのは、
変容は、楽になるとは
限らないこと。
 
 
 
かえって辛くなること、
危機的状況になることもあること。
 
時には
逆戻りすることも。
 
 
 
この時の経験は、
今も現場で役立っています。
 
私のクライエントさんは、
元々苦しい状態でスタートし、
深い変容が必要なケースも多いです。
 
 
 
しかし変容は、
さらなる苦痛を
もたらすことが多いです。
 
それも半端ない
ほどの。
 
 
 
それは誰にでも
勧められるものではないこと。
 
心の準備ができている
必要があること。
 
 
 
でも本人の意識が、
変容を望んでいなくても、
無意識が強要してくることもあること。
 
そんな時セラピストは
変容を促進する必要はないこと。
 
 
 
クライエントさんは、
すでにtoo muchな状態に
なっているから。
 
安全を確保し、
見守ることしか
できないこともあること。
 
 
 
でも辛抱強く支えていくと、
変容が深まり、
新しい何かが芽生えてくること。
 
それは基本的にいいことだけど、
認識能力が高まることで、
逆に悩みが増えることもあること。
 
 
 
社会人直後の経験は
まさに変容を強要された状態であり、
カウンセラー、セラピストになるための、
実地訓練でもありました。
 
今思えばですけど(^^;
(続く)
 
 
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