こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
  
カウンセリングやセラピーは、
具体的なテクニックだけでなく、
その背景に理論があります。
 
 
 
テクニックを適切に用いるには、
理論の理解も大切。
 
私が見るところ多くのセラピーは、
意識/無意識モデルを
採用していることが多いと感じます。
 
 
 
意識/無意識モデルでは、
意識が抑圧することでいろんなものを
無意識に押し込めると考えます。
 
そしてそれはメンタルや
身体の症状になる。
 
 
 
それは人間関係では
自分が抑圧しているものを他人に投影し、
様々なもつれが起きてくる。
 
そして抑圧されている無意識の素材を
開放することで解消される。
 
 
 
この前提でテクニックが
組み立てられています。
 
この意識/無意識モデルのルーツは、
初期のフロイト理論。
 
 
 
厳密には意識/前意識/無意識の
三層構造で考えられていました。
  
意識が努力すれば
比較的容易にアクセスできるのが前意識で、
もっと深い領域が無意識。
 
 
 
その後フロイトは臨床経験に基づき
新しい理論を構築します。
 
心は自我、エス(イド)、超自我の
3つから成り立っていて、
相互作用が起きているというもの。
 
 
 
自我は意識、エス(イド)は無意識と似ていて
超自我は新しい概念。
 
この超自我が
面白いんです。
 
 
 
なぜならこれも
無意識と捉えたから。
 
でも抑圧されて
いません。
 
 
 
超自我は無意識であり、
同時に抑圧するもの。
 
ここが意識/無意識モデルと、
異なる点です。
 
 
 
抑圧するのは、
別の無意識である超自我。
 
このように理論が変わると、
アプローチは、
どう変わるのでしょうか。
 
 
 
意識/無意識モデルでは、
抑圧されている無意識の浮上を促進。
 
自我/エス(イド)/超自我モデルでは、
超自我の意識化を促進。
 
 
 
なぜならば超自我は、
本人の自覚と関係なく
抑圧するものだから。
 
何が良くて、何が悪いかを
自動的に検閲しているから。
 
 
 
この超自我の検閲がきつすぎると、
やってはいけないことばかりで、
ガチガチになってしまいます。
 
数多くの規則に、
縛られているようなもの。
 
 
 
だからといって無意識を浮上させ開放しても、
本当の解決にはならない。
 
確かにカタルシスは
感じるかもしれません。
 
 
 
一時的には
すっきりする。
 
でも超自我はそのまま。
何も変わらない。
 
 
 
国に例えるなら無意識の開放は、
無実の市民を
刑務所から出してあげること。
 
でも暴君の王様(超自我)はそのままなので、
しばらくすると
また市民は刑務所に連れ戻される。
 
 
 
つまり開放は一時的なもので、
本当の解決にはならない。
 
市民が本当の自由を獲得するには、
暴君の王様を
何とかしなければならない。
 
 
 
つまり超自我を意識化し、
バランスのいいものに変容させる。
 
後期のフロイト理論の方が、
意識/無意識モデルより
 
完成度が上がっているように思います。
 
 
 
それは現場でセッションする際、
対応の幅を広げてくれます。
 
クライエントさんの心の理解や、
アプローチも
理論次第でガラリと変わります。
 
 
 
そして無意識に関しては、
他にも面白いことが。
 
その辺もおいおい、
お伝えできればと思っています。
 
 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 
 
  

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