こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
先月開催した、
スカイプ版実践的セラピー技法研究会。
 
 
 
前半は開発を進めているメソッドの、
背景理論のひとつたケン・ウィルバーの
アートマンプロジェクトの概要を解説。
 
この本の面白いところは、
いろんな理論をまとめあげ、
総合的に学べるところ。
 
 
 
心理領域に関しては精神分析の
各流派(フロイト、クライン、マーラー等)。
 
ユング心理学の
発達派であるノイマン。
 
発達心理学からは
ピアジェ等。
 
 
 
私にとってまずありがたかったのは、
精神分析の全体像がつかめるところ。
 
私が精神分析で好きなのは、
いろんな症状、状態について、
感覚的に体験できること。
 
 
 
認知行動療法等と違って、
右脳的なんですよね。
 
理解すればするほど、
クライエントさんに感覚的に寄り添える。
 
 
 
そういう力を
与えてくれます。
 
ただ各流派で見解が別れることも多く、
政治的なしがらみもあるのが実際のところ。
 
 
 
しかしウィルバーは外部の、
自由にものを言える立場で、
それらをまとめ上げています。
 
それは現場の人間からしても、
非常に的確で、
20代の2作目の本でこのクォリティは
本当に凄いと思います。
 
 
 
天才っているんですね〜
 
この本で理解が深まったのは、
私達の普通の感覚を
当てはめられない心の領域があること。
 
 
 
それは文化的なものだけでなく、
認識の常識が違うということ。
 
例えば自分がいて、
相手がいてという認識。
 
 
 
私達の多くは、
当たり前のことと思っています。
 
ところが最も原初的な意識モードでは、
自分と相手の区別がつかない。
 
 
 
言葉は通じない。
 
イメージすらない。
 
 
 
そんな状態があることが、
感覚としてつかめてきます。
 
一般的なセラピーは、
言葉がベース。
 
 
 
そしてイメージを使ったアプローチは、
より深い水準の意識に届く。
 
ところがイメージですら届かない、
 
 
 
意識の深み。
 
「自分が身体を持っている」という
認識すらない。
 
 
 
非常に特殊な意識状態なので、
自分には関係ないように
思えるかもしれません。
 
確かにこの状態がメインであれば、
社会生活を送ることはできません。
 
 
 
統合失調症と
診断されるレベル。
 
もちろんそこまででは
ありません。
 
 
 
ただ固着という現象があって、
健康な方でも原初的な意識状態の一部が、
自分の心に取り残されることはままあります。
 
固着があると、
時々そのスイッチが入る感じ。
 
 
 
すると非常に
混乱します。
 
生きづらさの多くが、
原初的な心の固着によって、
引き起こされているといっても、
過言ではありません。
 
 
 
例えで言うならば、
足と鉄球が鎖で繋がれていて、
動くたびジャラジャラ引きずる感じ。
 
言葉でも、イメージでも届かない、
最も原初的な感情エネルギー。
 
 
 
これを浮上させ、
自分で認識できるように持っていく。
 
すると原初的な感情エネルギーの
変容が起こり始めます。
 
 
 
自然治癒力が
働くことによって。
 
鉄球のジャラジャラが減り、
基本、軽やかになる。
 
 
 
とても楽に、
物事を行えるようになる。
 
フレッシュ感が増し、
アンチエイジングにもなる。
 
 
 
それは思考の変化でも、
感情の浄化でも、
信念の変化でもない。
 
もっと深い部分の変化。
 
 
 
根源的な土台の
組み換えを促進する。
 
先月の実践的セラピー技法研究会では、
こういったことを分かち合いました。
 
ご参考になれば幸いです。
 
 
 
 【スカイプ版】実践的セラピー技法研究会1/20(水)

 【東京・原宿】実践的セラピー技法研究会1/21(木)
 
 
 
 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 
 
  

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