こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
今回はクライエントさんからの
過食に関してのフィードバックを、
許可をいただけた範囲内でお伝えします。
 
カウンセリング、セラピーを進める上での
参考にしていただければと思います。
 
 
 
その方とは個人セッションで、
様々なテーマに取り組んでいます。
 
ある時期は、
文字通り危機的でした。
 
だから「セッションで命を救ってもらった」と
おっしゃっていました。
 
そして今は
かなり落ち着いてこられました。
 
 
 
この方が良かったのは、
どんな時期も一定の間隔で、
セッションを受け続けたこと。
 
正直なかなか楽にならない時期も
ありました。
 
 
 
当然ラポールのレベルも下がり、
危ういこともありましたけど。
 
そんな時でも、
そんな時だからこそ、
コンスタントにセッションを
受け続けたのは大きいです。
 
危機的な状況で不可欠な、
テクニック以前の要素ですね。
 
 
 
もう一つ大事だったのは、
医療との連携。
 
最初のクリニックが、
いわゆる薬漬けで、
カウンセラーの私が見ても、
???な処方でした。
 
 
 
そこで私が信頼している
メンタルクリニックへの転院を
提案しました。
 
なかなか進みませんでしたが、
何とか転院。
 
これは局面が変わるために
欠かせない要素でした。
 
 
 
カウンセラー、セラピストの中には、
薬の処方に否定的な方も
いらっしゃることは知っています。
 
しかし危機的状況のとき、
適切な処方の薬が、
クライエントさんの負担を減らしてくれたか
わかりません。
 
 
 
カウンセリング、セラピーもそうですけれど、
薬の処方も医師の能力差が大きいと
痛感します。
 
質の高い精神科医は
決して薬漬けにせず、
減薬も上手。
 
これは共有したい、
事実ですね。
 
 
 
ここから本題。
 
このクライエントさんと
最近取り組んでいるテーマの
一つが過食。
 
本人曰く
「怖ろしいまでの、せき立てられるような過食への衝動」
だそうです。
 
 
 
これがあるため、
最近まで過食が続いていました。
 
しかしこの一ヶ月、
かなり落ち着いてきたのです。
 
食べることへの強烈な衝動も、
小さくなってきたそうです。
 
 
 
ご本人が言うには、
「一ヶ月前から始めた、
あの運動が効いている気がする」と。
 
行動のムラも減り、
定期的に外出できるようにもなってきました。
 
 
 
その運動とは、
ストレスマネジメント講座でもお伝えしている、
一番基本的なもの。
 
つま先立ちで集中力を上げ、
身体を捻ることで衝動に負けなくなるアプローチ。
 
この方には何度も、
この運動をすることを、
提案してきましたが、
中々実践していただけませんでした。
 
 
 
そしてきちんと実践し始めたのが、
一ヶ月前。
 
それに伴い、
心の安定度がグンと増しました。
 
セッションでお伝えした運動を、
1日3回数分程度行う。
 
これだけです。
 
 
 
私たちの感覚では、
一ヶ月続けることなど
造作もないことかもしれません。
 
しかし摂食障害系のクライエントさんに、
こういった提案をしても、
すぐに実践してくれることは、
ほとんどありません。
 
 
 
実践さえしてくれれば、
セッションの進展はグンと良くなります。
 
でも、そこが難しいんですよね。
 
 
 
そのクライエントさん曰く
 
「このエクササイズをやるのは、ものすごくおっくう」
「こんな簡単なもので効果あるわけないって、
 馬鹿にしてた。先生ごめんね」
  
 
 
摂食障害の方は、
当たりがよくネガティブなことは、
あまり言わないことが多いです。
 
そして過食は、
その反動だったりします。
 
 
 
だからこういう本音を
面と向かってカウンセラーに言える。
 
これは回復の道筋の中で、
大きな進展です。
 
 
 
私が開発を続けているオリジナルメソッド、
エモーショナル・リ*バース・セラピーは、
手順はとても簡単なものが多いです。
 
でも現場で検証しているので、
クライエントさんが実践さえしてもらえたら、
いい方向に向かうことは多い。
 
でも難しいのは、
いかに実践してもらえるか。
 
 
 
ここはテクニックの開発を進めるだけでは
解決しない部分です。
 
それはクライエントさんのテーマが、
カウンセラー、セラピストとの関係性の中に
立ち現れてくるからです。
 
セッションにおいてはテクニックだけでなく、
こういった関係性の視点も
大切にする必要があります。
 
ご参考になれば幸いです。 
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
 
 

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