こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
セッション力を高める、
というのはカウンセラー、セラピストにとって、
ある意味生涯のテーマ。
 
いつになっても完全は
ありません。
 
 
 
ちなみに「セッション力を高める」という言葉は
クライエントさんをどんどん良くする
というイメージがあるかもしれません。
 
私の感覚は違います。
 
 
 
セッション力の高さの第一段階として、
「クライエントさんを悪くしない」
が大切と思います。
 
かなり地味ですよね。
 
 
 
なぜならカウンセラー、セラピストは、
「こころ」というデリケートなものを扱います。
 
深い部分に触れ、
影響を与えるものです。
 
ある意味、心の外科医的な
側面があります。
 
 
 
例えば西洋医学の外科医が、
「良くしてやろう」という思いだけで
手術をしていたらどうでしょう。
 
ちょっと怖くないですか?
 
 
 
ちょっとした判断ミスでも
致命的になりかねない。
 
そんなリスクに対して、
注意深さに欠けてしまうかもしれません。
 
 
 
すると良い手術のときと、
ちょっとしたミスから危うい展開になるときと、
ムラが出るように思えます。
 
私なら、
あまり受けたくないですね。
 
リスクに対する適切な警戒心を持ち、
着実に進めてくれる医師を選びたいです。
 
 
 
カウンセリング、セラピーも
それと同じ。
 
心という目に見えないもの。
 
しかしとても
デリケートなもの。
 
 
 
不用意に扱うと、
悪化するリスクもあります。
 
その辺を踏まえ、
慎重に進められる。
 
これはセッション力の中でも、
最も重要なものです。
 
 
 
ではどうしたら、
このセッション力を高められるか。
 
一つは、クライエントさんの
今ここの状態を的確に把握できること。
 
 
 
こちらのアプローチに対し、
ネガティブな反応なのか。
 
それともポジティブな
反応なのか。
 
 
 
もう一つは、
クライエントさんの心の強度が
どのくらいか。
 
いろんなアプローチに対し、
十分耐えられるだけの強さがあるか。
 
 
 
その判断がつくことです。
 
クライエントさんの
心の強度の把握。
 
 
 
専門的には、
病態水準の見極め。
 
あまり聞いたことが
ないかもしれません。
 
でもとても大切な要素。
 
 
 
これがわからないと、
セッションの直後は良さそうに見えても、
後から調子を崩すことが増えます。
 
手術の予後が悪いのと同じですね。
 
 
 
この辺の見極めは、
文章だけで伝えるのは難しいところ。
 
それは車の安全運転について、
文章だけで伝えるようなものです。
 
 
 
やはり講義や実習が大切。
 
それは私が定期的に開催している、
事例検討会でお伝えしています。
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
  
 
  

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