こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
私は日々のセッションに加え、
カウンセラー、セラピスト向けの講座も毎月行っています。
そのひとつが
事例検討会と呼ばれるもの。
この会では、参加者同士で
数分セッションをしていただいたりします。
同時にスマホで録画。
その趣旨は、
具体的な介入の検討ではありません。
それ以前にクライエント役の方に
何が起きていたのか。
なるべく正確に
把握する。
それなくて、
的確な介入はないからです。
まずはじっくりと観察して
いただきました。
時間にして数分。
たった数分?
と思われるかもしれません。
実はこの時間の中に、
膨大な情報が含まれています。
その後の介入に必要なもの
すべてがあると言われるくらいに。
しかし最初は、
あっという間に数分が過ぎ、
何もわからない、
というのが普通です。
一人の人間が、
把握できる情報は、
ほんの一握り。
でもグループで検討すると、
他の人のコメントを聞くことができます。
「そういう見方があったのか!」
目から鱗の話が
たくさん出てきます。
ワイワイガヤガヤ。
みんなで検討するのは、
楽しいですね。
一番反響があったのは、
音声を消し、
画像のみでの観察。
音を消したほうが、
クライエント役の方に起きていること。
特に感情の動きが、
格段にわかるようになった、
という方が多かったです。
もちろんクライエントさんの
言葉は大切。
しかし言葉に
表現されているのはごく一部。
言葉を聞くと、
それに引っ張られ
視野が狭くなりがちなんですね。
実際のセッションでは
クライエントさんの言葉。
その理解は当然必要。
しかし、それだけでは不十分。
言葉に表れていない、
つまりノンバーバルな表現に対する観察力。
理解力。
これらを高める必要があります。
するとクライエントさんの理解が、
多面的、立体的になっていきます。
判断の深みが増し、
より的確な介入が
可能になります。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。