こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
セラピーを行う際、
クライエントさんのコンディションに合わせ、
最適のアプローチを選ぶ必要があります。
例えば感情の取り扱い。
多くのセラピーでは、
掘り下げることを良しとしています。
隠れている感情を引き出し、
開放する。
それが不十分だと、
クライエントさんとって、
良くないものが残り続ける。
だからできるだけ掘り下げ、
それを解消する。
それこそがセラピー。
という感覚になりがちと
感じています。
もちろんそれが、
適切なこともあります。
ただマイナスに
働くときもあります。
どんどん感情を掘り下げ、
ひたすら開放していく。
すると感情がクリアになり、
楽になるどころか、
かえって辛くなることがあるのです。
そのとき更に掘り下げると、
もっと感情が溢れてくる。
このサイクルを繰り返すと悪循環になり
メンタルのコンディションは、
悪化します。
感情の掘り下げが、
逆効果になるケースですね。
元々感情の抑えがきかないタイプの方に、
掘り下げのアプローチを行うと
こうなりがち。
むしろ最初は感情に対し、
上手に距離が取れるようになることを
サポートした方が楽になります。
こうお伝えすると、
感情が残ってしまうことを
心配する方もいらっしゃいます。
それはセラピー=浄化
という枠組みを採用しているということ。
しかしセラピーは、
浄化が全てではありません。
別の枠組みを採用したほうが
うまくいくケースも多々あります。
セラピーの力を高めるには、
技法以前に複数の枠組みを
知っている必要があります。
これを工作道具に例えると、
金槌しか知らないと全部が釘に見え、
叩きたくなるようなもの。
道具は金槌だけでは
ありません。
ドライバーもあるし、
ドリルもノコギリもある。
工作であれば必要な道具を
複数用意する必要があります。
セラピーもクライエントさんに応じて、
必要な枠組みを
複数用意する必要があります。
セラピー=浄化は、
ひとつの枠組みに過ぎません。
それが合わない時は、
より適切な枠組みを選ぶ。
そして、それに基づいた、
具体的なアプローチを行う。
こういった選別作業が必要。
現場でのセラピー力を高めるには、
浄化以外の枠組みも理解し、
幅を広げることが大切です。
【東京・原宿】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/4(木)
【スカイプ版】カウンセリング、セラピーのセッション力を高める〜事例検討会〜2/20(土)
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