こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
先月の事例検討会にご参加いただいた
Dさん(匿名)から
体験談をいただきましたので、
ご紹介します。
 

 
 
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Q:事例検討会を受けて
 どんな気づき、学びがありましたか? 
 
事例検討会に一年ほど参加させていただいたおかげで、
本当におぼろげながら
私にも病態水準を推測する事ができるように
なってきたように思う。
 
そこを踏まえていると、
技法に期待した効果が得られなくても、
焦らずに対応できるような気がする。
 
 人の心は奥が深く、
病態が重い人にも健康な側面はあるし、
健康に見える人にももろい面があるところも
また面白いと思う。
 
 
 
Q:事例検討会を受けた後、
 セッションはどう変わりそうでしょうか?
 
改めて、人格障害圏の人を
愛おしく思えました。
 
巻き込まれそうな自分を自覚しながら、
そこにアウエアネスをもって
程よい距離をもってかかわっていく事が
できるようになっていけそうです。
 
(徐々に) 自分のイカロスの翼、
懲りない部分がなければ、
セラピストになりたいとは思わなっただろう。
 
現実も踏まえながら、
ギリギリの所で
すり合わせていくような感覚を大切にしたい。
 
 
 

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「Dさん、体験談を書いていただき、ありがとうございました。
病態水準の見立ては、 本当に奥が深いですよね。
クライエントさんを単にジャッジするのではなく、
その多様性を理解し、愛おしく感じておられるのが
伝わってきました。
今後対応力は、一段と高まっていかれると思います。
楽しみです。」
 
 
 
少し補足をしますと、
病態水準というのは精神分析で用いられている、
心の見極め方です。
 
神経症圏、人格障害圏、精神病圏とあり、
後者ほど重いと捉えます。
 
 
 
建物に例えると、
地上1階、地下1階、地下2階の
違いのようなもの。
 
それは精神医学の領域だけでなく、
カウンセラー、セラピストにとっても、
とても有用な捉え方。
 
 
 
なぜならストレスがかかった時の、
心の丈夫さがわかるようになるから。
  
それは心の回復度合いを判断する、
指標になります。
 
 
 
でもほとんどのセラピーは、
クライエントさんが
神経症圏(地上1階)という前提の、
理論や技法がほとんど。
 
だから人格障害圏(地下1階)のテーマや、
精神病圏(地下2階)のテーマをお持ちのクライエントさんに
地上1階向けのセラピーを行っても、
期待した効果が得られません。
 
 
 
それはセラピー技術の問題ではなく、
そのセラピー自体が
ミスマッチということ。
 
この見極めができるようになると、
グンと現場力が上がります。
 
 
 
この病態水準、
他のタイプ論とは、
明確に違います。
 
例えばエニアグラム、エゴグラム、
感覚タイプ(五感)等々。
 
 
 
これらは神経症(地上1階)の平面上で、
水平に分類している感じ。
 
人格障害圏(地下1階)や、
精神病圏(地下2階)は
あまりカバーしていません。
 
 
 
もちろん水平の分類法も、
現場で役立ちます。
 
それは神経症圏(地上1階)のクライエントさんの
理解を深めます。
 
 
 
しかしより深い水準のクライエントさんの
理解にはつながりません。
 
無理に当てはめるようとしても、
無理があります。
 
 
 
その結果、
判断を誤るリスクも。
 
この辺の見極め精度が上がってくると、
現場での対応力が格段に上がっていきます。
 
 
 
この辺を学べる事例検討会、
渋谷の会場とスカイプにて、
それぞれ月1回開催しています。
 
現場でのセッション力を高めたい方は、
お越しください。
 
ベテランの方、そして初心者の方の参加を
歓迎しています。
 
 

 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

  
 
 

 

 
 
   

    

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