こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
  
東北地方を中心に東日本の広い地域に
大きな被害をもたらした
「東日本大震災」から、今日で5年。
 
 
 
私の中にはもう5年という思いと、
まだ5年という思い。
 
両方あります。
 
 
 
水が出て、電気がついて、
ガスも使える。
 
それが当たり前になっていた生活が、
当たり前でなくなった日々。
 
 
 
それは決して過去形ではなく、
現在進行形の方々も。
 
そして多くの命が奪われ、
私たちの無力さを
痛感させられる出来事でした。
 
お亡くなりになられた方の
ご冥福をお祈りします。
 
 
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当時カウンセリングをしていた方々にも、
大きな影響がありました。
 
直接的な被害はなかったものの、
メンタルが不安定になる人が
続出したのです。
 
 
 
元々ギリギリのところで
何とかバランスを保っていたところに、
大きな揺さぶりが。
 
加えて繰り返し流される、
被害状況の映像。
 
 
 
インフラも、
機能不全状態。
 
これらが一気にやってきて、
許容範囲を越える負荷がかかったことが、
要因です。
 
 
 
震災直後、それまでになかった症状や
行動が出てきました。
 
希死念慮が強まったり、
激しい行動でコントロールが効かなくなり、
医療機関との連携を
強化せざるを得なかったケースも。
 
幸いなことに、
複合的なサポートが功を奏し、
危機状態から脱することができました。
 
 
 
そしてこういった危機状態は、
人生のある時期、誰にでも起きること。
 
カウンセラー、セラピストの多くは、
こういった経験をお持ちではないかと思います。
 
 
 
私もそうです。
 
危機状態をどう生き延び、
自分を甦らせるか。
 
 
 
無力感、絶望感と、
隣り合わせのプロセス。
 
これが根っこにあり、
カウンセラーとして探求してきた気がします。
 
 
 
今後も一カウンセラー、セラピストの力を
越えたケースも出てくることと思います。
 
その中で最善を
尽くすのは大切なこと。
 
 
 
でも落とし穴も。
 
それは不可能なことを
「何とかしよう」とすること。
 
 
 
一見良さそうです。
 
でもその背後に「全能感/無能感」の
テーマがあります。
 
 
 
ここに取り付かれると、
オセロのように万能感と無能感が、
めまぐるしく反転します。
 
この状態は、
カウンセラー、セラピストとして、
機能しているとは言えない。
 
 
 
つまりクライエントさんの
助けにはならない。
 
むしろ害です。
 
 
 
だから無理なことは
無理と認識する。
 
万能感に逃げない。
 
 
 
その無力感を
排除せず受け止める。
 
その上で、
やれることをやる。
 
 
 
何も助けにならないときは、
撤退する。
 
勇気の
いることだけど。
 
私自身、
カウンセリング、セラピーは
そういった仕事と、
再認識させていただく1日でした。
 
 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

    
 
 


  
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