こんにちは、心理カウンセラーのたかむれです。
 
カウンセリングやセラピーを進めていくと、
内面重視のセッションになりがちです。
 
私も元々内面の探求が大好きで、
それが高じてカウンセラーに
なったところがあります。 
  
 
 
しかしこの内面重視のセッション。
社会的には受けが悪い。
 
例えばうつ病になりやすい体質のクライエントさんと、
まずは体質改善重視のセッションを進めていくとします。
 
 
 
自分に対する否定性。
厳しさ。
 
こういった心の習慣に気づき、
軌道修正していく。
 
 
 
それは単に思考パターンを吟味するだけで
変わるものではありません。
 
長年の習慣が染み付いているので、
変わること自体にも抵抗感がある状態。
 
 
 
それを本人が受け入れられるペースで、
ゆっくり変えていく。
 
そうせざるを得ないことが
多いです。
 
 
 
こういったカウンセリングは
効果がなく調子が悪い状態が、
ただ続いているだけにしか見えない。
 
ただ依存させ、
ネガティブな状態でグルグル回っていると、
よく誤解されます。
 
それは内面の変化が見えず。
行動するかしないかといった、
外面だけで判断するからです。
 
 
 
例え行動面で、180度変わったとしても、
かえってうまくいなかくなることが多いです。
 
本当の自己肯定に至る前に、
「何でもできる」「やれる」と
錯覚してしまうからです。
 
 
 
それは軽自動車しか運転したことのない人に、
いきなり高性能スポーツカーを
与えたようなもの。
 
それでいきなり長距離ドライブしたら、
スピード違反になるかもしれないし、
事故を起こすかもしれません。
 
 
 
勝手が違いすぎて、
うまく運転できないのです。
 
もし軽自動車しか運転したことがなければ、
次は1000ccの車。
 
 
 
その次は1500ccの車、
といった具合に徐々にステップアップし、
慣れていけば大丈夫です。
 
心の体質改善、バージョンアップも、
それと同じです。
 
 
 
徐々に変わっていく
必要があります。
 
目に見える変化だけに囚われず、
心の質を高めるアプローチが大切です。
 
 
 
ただこういった内面重視のセッションは、
ある段階まではいいのですが、
クライエントさんが、
延々と続けたがることがままあります。
 
それはある種、
具体的な行動を起こすことへの
回避が起きているパターンです。
 
 
 
ある程度心の体質が改善され、
少しずつ行動力を上げていくのが適切な段階でも、
頑として動かない。
 
そういうケースも、
時々見受けられます。
 
 
 
心の質より具体的な行動という
量にフォーカスしたほうが、
うまくいく局面です。
 
もしそこにフォーカスせず、
無自覚に内面ばかり取り扱うとしたら、
カウンセラー、セラピストが依存させていることになります。
 
 
 
つまり内面にひたすらフォーカスするのも、
外的な行動にひたすらフォーカスするのも、
一面的。
 
状況に応じて、
切り替えて進めることが大切です。
 
 
 
それは右脳と左脳の統合であり、
質と量の統合でもあります。
 
本当にクライエントさんに
利益をもたらすのは
統合されバランスのとれたセッションです。
 
以上、ご参考になれば幸いです。
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
  
 
  

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